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第3学期終業式

 皆さん、おはようございます。

 

 早いもので3学期も今日で最終日、令和4年度を締めくくる日となりました。

 明日からは春休みとなり、4月から新たなスタートを切るための準備期間となります。

 

 先日、卒業式を無事に終え、先輩方は立派に皆野高校を巣立っていきました。

 式の中で、私から在校生の皆さんには、次のようなお願いをしました。

 

 「春から本校を支えていくのは、君たちです。55年間に渡り積み重ねてきた伝統を立派に継承し、さらに発展させられるよう、一人一人努力してください。皆高生の活躍をすべての先輩方や地域の方々が期待し、母校の成果を誇りに感じてくださっていることと思います。ぜひ、期待に応えられるよう協力し、前進し、全力を尽くしてください。」

 

 最上級生となる新3年生の皆さんは、本校の代表としての自覚を強く持ち、新2年生や新入生の模範となる行動を心がけてください。

 そして、新2年生の皆さんは本校の中核です。何事にも積極的に、失敗を恐れず、挑戦する気持ちを持って行動してください。

 新たに29名の新入生、ラスト皆高生を迎える予定です。皆さんも、自分の入学した頃のことを鮮明に覚えていることと思います。明るく頼もしい先輩として、思いやりの心を忘れずに新1年生と接するようにしましょう。

 

 さて、過日の在り方・生き方教室の授業では、皆さんから「おすすめ名言」の募集をしました。すでに見てくれた人も多いと思います。一つに絞るのが難しかったので、ここで再度紹介します。

 

 1年間の締めくくりに、私からは次の言葉を紹介します。

 

 「人はみんな

   幸せになれるように

    できているんですよ」     著者・梨木香歩「西の魔女が死んだ」

 

 これは、小説家の梨木香歩(なしき かほ)さんの小説「西の魔女が死んだ」という作品の中に出てくる言葉です。

 

 以前、皆さんに、世界幸福度ランキングについて話したことがあります。

 2022年の結果では、日本は世界で54位。先進国としては低い方になるようです。

 特に、「人生の選択自由度ランキング」「寛容さランキング」が低迷しているのが特徴となっています。

 

 「ひとはみんなしあわせになれるようにできている」という先ほどの言葉。

 私もそう思います。

 

 「寛容・寛大」というのは、「心が広く、よく人の言動を受け入れること。人の欠点や失敗などをきびしく責めないこと。」などの行動や態度を指しています。

 

 このような人間性を身に付けるためには、皆野高校の校訓である、

  「誠実・勤勉・協力・奉仕」

 の心がけと実践こそ基本的な要素です。

 日々コツコツ積み重ねていくことで、自分自身の心を強く成長させ、寛容・寛大な行動や態度を身に付けることができるでしょう。

 

 最後に、これからの皆さんに期待することを一つ。

 それは「進化」です。

 ここで言う「進化」とは、「物事が進歩する中で、さらにすぐれた状態になること。」という意味で捉えてほしいと思います。

 昨年も話しましたので、2年生の皆さんは覚えていると思います。もう一度かみしめてください。

 進化することは簡単ではありませんが、皆高生も世の中の状況に合わせ、自分自身を考え方や心の状態をより優れた状態にパワーアップさせ、柔軟に対応できる臨機応変な姿勢を維持し、どんな困難にも立ち向かう勇気とチャレンジ精神を持ち、一つ一つ壁を乗り越える力を蓄えてほしいと思います。

 

 皆さん、令和4年度の1年間、大変よく努力しました。

 私は、皆さんを誇りに思います。

 

 令和4年度は、今以上の頑張りを期待しています。

令和4年度あいさつ

 令和3年度4月1日付、皆野高等学校の校長として着任し、2年目を迎えました。

 令和4年度も引き続きよろしくお願いいたします。

 

 地域との交流を大切にする商業高校として、「生徒一人一人を大切に、そして地域社会に貢献できる人材の育成」に引き続き力を注いでまいる所存です。

 今後とも、本校を応援していただきますよう、お願い申し上げます。

 

 埼玉県立皆野高等学校 校長 川窪 慶彦