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〒369-1623 埼玉県秩父郡皆野町大渕19-1 TEL:0494-62-2076 FAX:0494-63-1001
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皆さん、おはようございます。
早いもので3学期も今日で最終日、令和4年度を締めくくる日となりました。
明日からは春休みとなり、4月から新たなスタートを切るための準備期間となります。
先日、卒業式を無事に終え、先輩方は立派に皆野高校を巣立っていきました。
式の中で、私から在校生の皆さんには、次のようなお願いをしました。
「春から本校を支えていくのは、君たちです。55年間に渡り積み重ねてきた伝統を立派に継承し、さらに発展させられるよう、一人一人努力してください。皆高生の活躍をすべての先輩方や地域の方々が期待し、母校の成果を誇りに感じてくださっていることと思います。ぜひ、期待に応えられるよう協力し、前進し、全力を尽くしてください。」
最上級生となる新3年生の皆さんは、本校の代表としての自覚を強く持ち、新2年生や新入生の模範となる行動を心がけてください。
そして、新2年生の皆さんは本校の中核です。何事にも積極的に、失敗を恐れず、挑戦する気持ちを持って行動してください。
新たに29名の新入生、ラスト皆高生を迎える予定です。皆さんも、自分の入学した頃のことを鮮明に覚えていることと思います。明るく頼もしい先輩として、思いやりの心を忘れずに新1年生と接するようにしましょう。
さて、過日の在り方・生き方教室の授業では、皆さんから「おすすめ名言」の募集をしました。すでに見てくれた人も多いと思います。一つに絞るのが難しかったので、ここで再度紹介します。
1年間の締めくくりに、私からは次の言葉を紹介します。
「人はみんな
幸せになれるように
できているんですよ」 著者・梨木香歩「西の魔女が死んだ」
これは、小説家の梨木香歩(なしき かほ)さんの小説「西の魔女が死んだ」という作品の中に出てくる言葉です。
以前、皆さんに、世界幸福度ランキングについて話したことがあります。
2022年の結果では、日本は世界で54位。先進国としては低い方になるようです。
特に、「人生の選択自由度ランキング」「寛容さランキング」が低迷しているのが特徴となっています。
「ひとはみんなしあわせになれるようにできている」という先ほどの言葉。
私もそう思います。
「寛容・寛大」というのは、「心が広く、よく人の言動を受け入れること。人の欠点や失敗などをきびしく責めないこと。」などの行動や態度を指しています。
このような人間性を身に付けるためには、皆野高校の校訓である、
「誠実・勤勉・協力・奉仕」
の心がけと実践こそ基本的な要素です。
日々コツコツ積み重ねていくことで、自分自身の心を強く成長させ、寛容・寛大な行動や態度を身に付けることができるでしょう。
最後に、これからの皆さんに期待することを一つ。
それは「進化」です。
ここで言う「進化」とは、「物事が進歩する中で、さらにすぐれた状態になること。」という意味で捉えてほしいと思います。
昨年も話しましたので、2年生の皆さんは覚えていると思います。もう一度かみしめてください。
進化することは簡単ではありませんが、皆高生も世の中の状況に合わせ、自分自身を考え方や心の状態をより優れた状態にパワーアップさせ、柔軟に対応できる臨機応変な姿勢を維持し、どんな困難にも立ち向かう勇気とチャレンジ精神を持ち、一つ一つ壁を乗り越える力を蓄えてほしいと思います。
皆さん、令和4年度の1年間、大変よく努力しました。
私は、皆さんを誇りに思います。
令和4年度は、今以上の頑張りを期待しています。
令和3年度4月1日付、皆野高等学校の校長として着任し、2年目を迎えました。
令和4年度も引き続きよろしくお願いいたします。
地域との交流を大切にする商業高校として、「生徒一人一人を大切に、そして地域社会に貢献できる人材の育成」に引き続き力を注いでまいる所存です。
今後とも、本校を応援していただきますよう、お願い申し上げます。
埼玉県立皆野高等学校 校長 川窪 慶彦