令和3年度入学式式辞

 満開の桜が駆け足で春を告げ、待ちわびていたように芽吹き始めた青葉がまぶしい季節を迎えたこの良き日に、多くの保護者の皆様においでいただき、令和三年度 第五十六回 埼玉県立皆野高等学校入学式を挙行できますことは、大きな喜びであり、関係する皆様に心から御礼申し上げます。

 ただいま入学を許可いたしました二六名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。今ここに、皆高生としての第一歩を踏み出した感想はいかがでしょうか。 

「初心忘るべからず」という世阿弥の言葉もありますが、これまでの努力と今の気持ちを忘れず、これから一歩ずつ前進してください。また保護者の皆様をはじめとするご家族や、中学校の先生など、自分を見守り支えてくださった多くの方々への感謝の気持ちを持って、高校生活に、積極的に、力いっぱい取り組んでくれることを願っています。 

 さて、本校は今から五五年前の昭和四十一年、西暦1966年に、秩父地域の商業高校として、風光明媚なこの皆野の地に設置された伝統校です。当時の日本は、高度経済成長期にある中で総人口が一億人を突破するなど、国全体に勢いが感じられる情勢でした。本校においても、地域はもとより広く埼玉県や全国規模の企業を支える多くの素晴らしい人材を輩出してきました。

 新入生の皆さんは、先輩方が築き上げた良き伝統と校風を継承し、変化が激しく未来を予測しにくい現代においても、ビジネスに関する学びを実生活に役立てられるようしっかり身につけ、校訓である「誠実・勤勉・協力・奉仕」の精神をもって努力を重ね、本校を発展させてください。 

 さて、令和3年度入学生である新入生の皆さんの充実した高校生活を祈念して、一つ著名な方の言葉を贈ります。

「ただそれを知っただけでは上手くいかない。好きになればその道に向かって進む。もしそれを心から楽しむことが出来れば、いかなる困難にもくじけることなく進むことができるのだ。」これは、埼玉県出身の実業家である、渋沢栄

一氏のお言葉です。

 皆野高校では地域と連携した教育を積極的に推進する中、様々な体験活動・ボランティア活動・学校行事があります。先輩たちは、積極的に挑戦する中で自分たちの取り組みを好きになり、楽しむことで自信を高め、充実感のある高校生活を自ら築いてきました。新入生の皆さんも、皆野高校での学びを好きになり、「やってみよう。」という気持ちを持って取り組んでみてください。その気持ちで、日々を積み重ねていってください。そうすることで何事も楽しいと感じられるようになり、本校での三年間を通して、皆さんの一生を切り開いていくために必要な、立派な「人格」が完成していきます。

 保護者の皆様、本日はお子様のご入学まことにおめでとうございます。

 高校での三年間は人生の進路を決定する重要な時期です。それだけに、時には悩み、進む道を見失いかける時もあるかもしれません。私たち教職員は、お子様が、進むべき道を自ら切り開いていけるよう、全力を尽くして指導して参ります。

 保護者の皆様と学校は、車の両輪です。お互いに信頼し協力し合い、同じ方向を向いて生徒の育成に取り組むことで、お子様にとって望ましい教育効果が得られることとなります。PTA活動等を中心に、皆野高校の教育活動に積極的に関わっていただき、一緒に生徒たちの活躍を御支援いただければ幸いでございます。PTA行事や学校行事への参加をはじめ、ぜひ学校にお気軽に足をお運びください。

 すでに一年を超える長期間となっていますが、現在も国をあげて取り組んでいる新型コロナウィルス感染症拡大防止と予防の観点から、本年度も規模を縮小した形式での入学式といたしました。入学生の健康と、輝く未来のためと御理解いただければ幸いでございます。誰もが経験したことのない国難の中、保護者の皆様をはじめ地域の関係者の皆様と学校が一体となって協力し、子供たちの未来を守っていきましょう。新入生の皆さんも常に前を向き、先輩たちと共に、一つずつ努力を重ねていきましょう。必ず、明るく希望に満ちた未来が開かれます。

 結びとなりますが、御来賓の皆様をはじめ、本校関係者の皆様には、引き続き、皆野高校への御支援・御協力をお願い申し上げ、式辞と致します。 

 

 令和三年四月八日

 埼玉県立皆野高等学校長 川窪 慶彦 

令和3年度第1学期始業式講話「誠実と工夫」

 新3年生、新2年生の皆さん。進級おめでとうございます。

 さて、今日から本校の新しい一年間がスタートします。

 皆さん一人一人の新たな一歩となりますので、これから努力してほしいことを2つお話しします。

 

 1つ目です。

 「誠実」な人なりを身に付けてください。

 誠実とは、「私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に対すること。」です。

 ・自己中心的にならない。

 ・嘘などをつかない。

 ・真面目である。

 ・思いやりの心がある。

 すでに普段からできていることもあるかもしれません。

 すべて一度にできるようになることは難しいかもしれません。

 3年生はこの1年間で、2年生は2年間かけて、時々思い出して実行してみてください。

 続けることで、だんだん身についていくはずです。

 

 2つ目です。

 何事も「工夫」することを意識してください。

 工夫とは、「よりよい方法や手段をみつけようとして、考えをめぐらすこと。」です。

 新型コロナウイルス感染拡大防止・予防対応のため、もう一年以上も生活に制限がかかった状況です。コロナ疲れなどと言われることもありますが、皆さんの気持ちの中にも、早く元通りの世の中になるといいなという思いがあるのではないでしょうか。

 このような状況だからこそ、「工夫」が大切になります。

 制限されている物事に対して、どうすればできるようになるか、どうすれば楽しくなるか、ハッピーに感じられるようになるか、など。

 あきらめずに、何事に対しても「工夫」することを続けてみてください。

 必ず成長と発展につながります。

 かの有名な本県出身の実業家である渋沢栄一氏は、このような言葉を残しています。

 

「ただそれを知っただけでは上手くいかない。好きになればその道に向かって進む。もしそれを心から楽しむことが出来れば、いかなる困難にもくじけることなく進むことができるのだ。」

 

 皆さんも、「誠実であること」「工夫すること」を好きになれるとよいですね。

 さらに、そのようなことを続けている自分を好きになれば、何事も心から楽しんで取り組み、あきらめずにやり遂げる力が自然と身についていくことでしょう。

令和3年度着任あいさつ

 令和3年度4月1日付、皆野高等学校の校長として着任いたしました。

 地域との交流を大切にする商業高校として、「生徒一人一人を大切に、そして地域社会に貢献できる人材の育成」に引き続き力を注いでまいる所存です。

 今後とも、本校を応援していただきますよう、お願い申し上げます。

 

 埼玉県立皆野高等学校 校長 川窪 慶彦